「藤前干潟海ごみ学習体験ツアー」を開催しました!【2024年10月19日(土)】
一般社団法人海と日本プロジェクト岐阜は、岐阜県内の小学生を対象に、藤前干潟(愛知県名古屋市)周辺で清掃活動や生き物観察などを行う「藤前干潟海ごみ学習体験ツアー」を開催いたしました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
【移動バスでの事前学習】
バスの中では、海のいきものをテーマにグループ名を決めたり、漂着ごみサンプルや海洋ごみの動画を見たりしながら、事前に予習をしながら向かいました。
海洋ごみの8割が街から来ているという話を聞き、色々な漂着ごみを実際に見ることで、どうしてそれらが海に流れていってしまうのか意見を出し合っていました。
【藤前干潟クリーン大作戦に参加して海洋ごみの現状を知る】
海の無い岐阜県の子ども達にとって、海はきれいで楽しい場所であるという印象が強い中、訪れた子どもたちは、一面に広がるごみの量にびっくり!
今回訪れた「藤前干潟」は伊勢湾最奥部に位置し、潮の満ち引きで多様な環境が作られ、多くの生き物が生息する場所です。しかし、多くのごみが流れ漂着する場所でもあり、毎年、春と秋に藤前干潟やその流域に暮らしている地域住民、市民団体、教育機関など多くの方々が参加して清掃活動が行われています。この「藤前干潟クリーン大作戦」に参加し、ごみ拾いを行いました。
日頃目にする機会の無いごみの山に驚きながら、子どもたちは一つでも多く拾おうとみんなで一斉にごみ拾いに取り組みました。みるみるとごみが拾い集められ、あっという間にシートはごみでいっぱいになりました。
分別をすると、最も目立ったものはペットボトル。マイクロプラスチックは拾えないほどの量でした。参加者達は海洋ごみの現状を体験によって学ぶことができました。
【藤前干潟で暮らす生き物を通じて海洋ごみについて学ぶ】
ごみ拾いのあとは、野鳥観察や施設見学を行い、干潟で暮らす生き物について学びました。
野鳥観察では、干潟にいるたくさんの鳥に興味深々。鳥にとっても大切な海であることを知りました。
稲永ビジターセンターでは、釣りのごみによって鳥や魚が傷ついていることを聞きました。岐阜県に於いても川の釣りが盛んであり、参加者たちはとても興味深く話を聞いていました。
【学んだことを家族や友達に伝えよう!】
多くの生き物が暮らす豊かな海と海洋ごみの現状について学習した参加者は、最後に岐阜県の私たちができることを考えグループごとに発表し、動画を撮影しました。
「自分ができること」「家族や友達に伝えたいこと」の2つの観点で考えたアイデアを多くの人に知ってもらうために、完成した動画はテレビで放送するほか、海と日本プロジェクト岐阜のホームページや岐阜県内自治体のホームページ等に掲載する予定です。
【参加した子ども・保護者からの声】
【参加者】
・海にはあまり行った事がないので、何のごみがどれくらい落ちているのか知りたくて参加しました。ごみがたくさんあってびっくりしました。
・魚釣りによく海に行きます。魚釣りのごみで魚や鳥がけがをしていると知り、ごみを捨てないようにしたいと思いました。
・ぼくは、海や川が大好きです。正確には、そこに生息する生き物が大好きです。その生き物たちの生活を守るために自分達が何に気をつければ良いか学びたいと思い参加しました。ごみ拾いがとても大切だと思いました。
【保護者】
・自宅に帰ってから子ども達がたくさん話を聞かせてくれました。子ども達は、今後の行動が変わるような貴重な経験をさせてもらえたと思います。Xで随時様子を見せてもらえて、すごくありがたかったです。
【イベント概要】
・開催概要:岐阜県内の小学生を対象に、藤前干潟(愛知県名古屋市)の清掃活動や生き物観察を通じて海洋ごみの体験学習を行う学習ツアー
・日程 2024年10月19日(土)8時~16時
・開催場所 藤前干潟周辺(愛知県名古屋市港区)
・参加人数 小学生10名(1名体調不良により欠席)、大学生5名
・協力 藤前干潟クリーン大作戦実行委員会、稲永ビジターセンター